子供の姿勢の重要性
子供の姿勢はとても重要です。
子供は成長段階で特に0歳~12歳までは骨格・内臓など目まぐるしく成長します。
よく『側弯症』という言葉を聞きますがこれは子供が成長期段階において、傾いて成長し骨がカーブしてしまう事です。
正常の脊柱は前後から見れば、ほぼまっすぐです。
これに対して側弯症では、脊柱が横に曲がり、多くの場合は脊柱自体のねじれが見られます。
中でも特発性側弯症の原因は分かっていません。原因が分からない側弯症が「特発性側弯症」です。
脊椎側弯症は、「機能性側弯症」と「構築性側弯症」の二つに分類されます。
特発性側弯症は「構築性側弯症」、一方、生活習慣や姿勢の悪さから生じる側弯は「機能性側弯症」に分類されます。
機能性側弯症は、日常生活の中で、姿勢などを注意することにより改善される可能性がありますが、構築性側弯症は進行を防ぐことはできません。
側弯が進行すると重大な障害がいろいろ生じます。
側弯症のうち、大部分は4歳くらいから12歳頃までに発生します。
その多くは、早い時期に発見して姿勢を改善し治療を受ければ、進行してひどくなるのを止められます。
また成長段階できれいに治る可能性が高いです。
しかし、この年齢の子供、特に女の子は、背中を裸で見せることを母親にでもいやがったり、この時期には痛みなどの自覚症状がほとんどないので、側弯症が発見されることは遅くなりがちです。
学童時期の側弯症の早期発見の重要性
よくTVで子供のマッサージを見かけます。これはスキンシップとしてとても有効ですし体の変化もよくわかります。
ただ注意して頂かなければならないのは股関節をグルグル回す運動は子供の正常な成長の妨げになる恐れがありますのでお医者さん以外の専門知識のない方はしない方がいいかと思います。
家族がしっかりとした知識を持って子供の未来を明るくするのは勉強だけでなく体のこともとても大切だと思っています。
KCSセンター甲賀院ではそういった家族の為の健康講座も開いています。気になる方、興味のある方は一度ご相談下さい。
近年の子供たちの姿勢について
最近娘の小学校で授業参観中に教室内を見渡すと、娘も含めてほとんどの子供の姿勢が悪いのがよくわかります。
私達の小さい頃はよく先生に『姿勢が悪い』『定規入れるでー』など怒られたものですが最近は家庭でも学校でもそんなに言われない様です。
姿勢が悪くなるとどうなるのか?上に書いた側弯症だけでなく内臓疾患・アレルギー・成長の妨げ・ストレス・そして肩こりや腰痛をもう子供のころから感じる場合もあります。
先日県内の中学校で120人の子供を対象に姿勢の話をした時、アンケートでこの3ヶ月間の間に ”頭痛(風邪以外)・肩こり・腰痛・耳鳴り”が ありましたか?という質問に78%の生徒があったと答えています。
正直この結果に驚きました。なぜなら私たちが中学校の時、肩こり?腰痛?って感じた記憶がないからです。
筋肉痛や成長痛はあっても 『あー肩こった』 と言う記憶はありません。現代の子供は運動不足や姿勢が悪く大人がなるような病気にもなる子供が増えてきています。
これを食い止めることが地域にとって日本にとってとても大切だと私は思っています。